高円寺・のんべえの店竹の子

高円寺駅北口の庚申通り商店街の脇にとてつもなくオンボロな名も無き長屋横丁が残っている。そこに入っていくともはや廃墟同然の様相を呈しているが、その奥で一軒だけぽつんと細々営業を続ける酒場がある。夜になると表に同じくボロボロの赤提灯が吊るされ店が開いている事を知らせる。とても一見さんが入っていける雰囲気がなさそうな店だが、この建物自体がかつて高円寺にあった戦後の青線（私娼窟）の名残りではないかという話である。さらに奥の方に現役の共同トイレがあり、据えた匂いを放っている。確かにそれっぽい雰囲気は十二分に感じられる場所だ。