農連市場からさらに南側、与儀交差点南西にある「与儀市場通り」を訪れた。昔はこの辺りも賑わいのある市場が存在していたかのような雰囲気はあるが、今となってはめっきり寂れまくっていて逆に風情が良い。この与儀市場通りの途中に沖縄天ぷら好きには有名な「宮里てんぷら店」がある。ここの天ぷらも「1個30円」という破格で、通りが寂れていても、わざわざこの天ぷら屋に買い物に来る客が頻繁に車を停めている光景が見られる。
しかしここから路地に一歩入ると何やら怪しげなスナックや旅館が点在する風景もあり、ちょっと尋常ではないものを感じるのだが、神里原や栄町と似たような遊興地がこの界隈にもかつてあったそうで、その店の多くが今でも地味に現役っぽいのである。またまた那覇の街の奥深さを知るのであった。