柳原銀行記念資料館

京都市

国際観光都市京都の表玄関・京都駅の目と鼻の先で平成の世になっても今なおコアな都市文化の裏面史を強烈に見せつける街、それが崇仁地区なのであるが、この地区において明治時代に建てられた銀行の建物がそのまま地区の歴史を伝える資料館として一般公開されている。

「柳原銀行記念資料館」は現在京都市の施設として無料で見学できるもので、明治32(1899)年に旧柳原町町長でもあった明石民蔵ら地元有志によって、被差別部落民自らが立ち上げた「柳原銀行」を元としている。差別の為に事業に必要な資金を得られなかった、皮革産業などを営んでいた当地区の住民の為に融資を行っていた銀行だが、昭和初期の大恐慌期に取り付け騒ぎが起きて倒産している。

その後は戦中戦後、長らく一般商店として使われていたが、昭和61(1986)年に道路拡幅工事による取り壊し予定が出た事で地元住民によって建物を保存する機運が高まり、建物の解体を免れその後に京都市登録有形文化財となり、資料館としてオープンした。

館内では崇仁地区の立体ジオラマ地図をはじめ地域の歴史、同和問題についての知識を一通り得る事ができる。

京都市 京都

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