JR・京急鶴見駅前の商店街を抜けて、国道15号(第一京浜)と鶴見川を跨ぐ橋を渡ったその先にある「本町通商店街」。京浜工業地帯の中にある鶴見の街に関東最大のウチナーンチュコミュニティが広がる仲通・潮田町界隈に至る道沿いに伸びる商店街は、少し駅から離れたロケーションだけあって、ややくたびれた佇まいを見せている。
しかしこの商店街には沖縄系住民と並んで多い南米系住民を相手にしたブラジル・ペルー料理店、南米名物のローストチキン専門店などが地味に軒を連ねている、横浜の隠れたラテンアメリカ文化圏でもある。というのも、日系ブラジル人や日系ペルー人の先祖に数多く沖縄県出身者がいる事と大いに関係があるからで、厳密に言えば鶴見は「関東最大のウチナーンチュ&南米タウン」と言う事になる。だが近年はリーマンショック以降の求人の伸び悩みで祖国に帰る日系南米人も多く、むしろ中国人を相手にした中華料理屋の方が幅を利かせている感じがある。
ペルー料理「エル・メソン・デ・フリア」、ローストチキン専門店「コキス」、ブラジルレストラン「セグレード」といった店舗が現在も営業している模様。地球の裏側や群馬県まで行かなくとも本格南米料理が鶴見で味わえます。
※当商店街にあった南米食材店「LOJINHA YURI II」は閉店した模様。