世界一大きなトイレ

市原市

千葉県市原市の五井駅から房総半島の内陸部を抜け、いすみ鉄道と接続する上総中野駅との間を結ぶローカル鉄道「小湊鉄道」に乗って片道約1時間、同じ市原市の内陸部に位置する飯給(いたぶ)駅で降りると、トタン張りの掘っ立て小屋のような無人駅舎と単線のレールとホーム、里山風景しかない駅前風景が広がり、千葉県の雄大さを感じずにはいられなくなるが電車がほぼ1時間1本しか来ないエクストリームダイヤで早速やる事に困ってしまう。

そんな何もない田舎駅にぽつんと置かれているのが「世界一大きなトイレ」(Toilet in nature)として一部のマニアには知られている場違いなシャレオツ公衆便所。建築家藤本壮介氏のデザインで「アートの一環」として作られたというトイレは杉の丸太を並べた柵に囲まれた広さ200平方メートルもの敷地の中央にガラス張りの個室トイレが置かれているという珍妙な空間。

大自然の空気を浴びながら思いっきり用を足そうという事なのだろうが、生憎ながらこのトイレは女子専用となっており男子禁制の罠。しかもガラス張りなので夏場は猛烈に室内が暑くなってトイレどころではない。前日の晩に紛れ込んだであろうカエルさんとカタツムリさんがトイレの端っこの方で縮こまっておりました。年間に何匹か虫や小動物が干からびて死んでないのだろうか。

ちなみにこのトイレを観光の起爆剤にと設置した市原市はこの「世界一大きなトイレ」でギネス申請を試みたもののあっけなく門前払いに終わったという切ないエピソードもある。

市原市 飯給

市原市 飯給

市原市 飯給

市原市 飯給

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