種子島のケンタッキーフライドチキン

西之表市

遠隔離島に住まう人々にとって、本土の人間からはあって当たり前に思えるようなものでも、海に隔たれた島では珍しく貴重なものである例は少なくない。我々が鹿児島県の種子島を訪れた時の事だ。鹿児島港からやってくるフェリーが発着する西之表港に程近い市街地の一角に「あのケンタッキーフライドチキンが種子島にやってくる!」と大きく書かれた看板がデーンと置かれているのを見て、「あのケンタッキー」呼ばわりされているフライドチキンがそんなに珍しいものかと感心したものだ。

どうやら種子島では月2回、第二・第四土曜日午後からこの看板が出ている向かいの店で販売されているという。ちょうどこの日に店に来る機会を得たのでやってきたが、地元で知的障害者を雇用しているNPO法人が経営していて、船賃が上乗せされているようで本土よりも若干割高になって1ピース250円で売られていた。出来たてを食べられる訳ではないので、買ったものは店で温めてもらうか自宅で温め直すしか出来ない。ちなみにこの種子島だが、人口は約3万3千人、島北部の西之表市にはファミレスのジョイフルもあり、島内にはコンビニのエブリワン、ドラッグストアモリなどがある。

種子島 西之表市

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