南海電鉄岸里玉出駅と地下鉄四ツ橋線玉出駅の間にある年季の入ったアーケードが特徴的な西成のド下町商店街「玉出本通商店街」。あの激安スーパー玉出の本店がある事で有名な商店街だ。その入口には二軒のパチンコ屋が向き合っているのがさすが大阪クオリティ。玉出のパチンコ屋は地名の通りに出玉が良いのか探偵ナイトスクープが確かめに来た事があったが、ちっとも玉が出ないのでおかしいと店員に聞いたら「たまに出るから玉出なんです」というオチだったそうです。
アーケードの長さは100メートル少々しかなく規模的にはそれほどでもないが、この商店街を中心に「玉二商店街」、「玉新本通り」(玉出北商店会)といった脇道のアーケード街もあり、それぞれに凄まじく古びたアーケードと商店の建物が残されている。レトロ商店街マニアにとっては垂涎の地とも言えるハイレベルっぷりである。昭和30年代頃の下町風景が全く変わらずに残っている。
玉二商店街の途中に「玉出公設市場」の建物もあるが、周辺の人口減少や老朽化を理由に10年程前に閉鎖されてしまったそうで建物はそのまんま放置プレイをかまされている。スーパー玉出が多店舗展開を始めたのも2000年代になってからの事。地元の消費者は昔からの土着スーパーや公設市場よりも激安スーパー玉出を選んだ、その結果でしょうかね。