東京屈指の人気路線であるJR中央線沿線から少しズレただけなのに急に格が下がった感じがしてならない、神田川や妙正寺川、石神井川などの川沿いの低地に伸びる平面線路をちんたら走る後進的路線「西武新宿線」。この沿線に住むと「高田馬場」が事実上のターミナルという事もあって家賃相場が妙にお安く、貧乏でうだつの上がらない人々が住むワンルームアパートが多数存在している。特にこの沿線で勢力を伸ばしているのが「礼金敷金仲介料ゼロ」のゼロゼロ物件を強調する新宿のピンクの看板の某不動産屋の物件である。
この不動産会社は所謂「ゼロゼロ物件」を中心に扱っている事もあって普通の不動産屋の入居者審査では落ちやすい微妙な客層を相手にしており、線路沿いの微妙な立地にパステルカラーの外壁と巨大な広告を提げた微妙にお下品なアパートを建てて微妙な客を住ませている。その中でも下落合駅の近くにあるこちらのアパートは見た目が凄い。
普通の不動産会社なら手を出さない線路際のギリギリの隙間に横幅2メートル台のウナギの寝床のようなドピンクな壁のアパートをぶっ建てて、線路側の全面を自社の巨大な広告スペースにしてしまっている。あまりに狭すぎる建物なのでグーグルマップにも建物の影すら出てこない。まさしく、この不動産会社の商売の流儀の何たるかを目の当たりにした気分だ。
ちなみに高田馬場駅構内で催涙ガスを撒いて逮捕された女（キ印案件）も都立家政駅徒歩10分程にある同社系列の管理物件で暮らしている。
