るーぱん蕨西口店

蕨市

埼玉県には山田うどん、日高屋、ぎょうざの満洲などなど、外食産業一つ取っても「安くて腹いっぱい食えて旨い」を第一のお題目に県民の強い支持を集める県産企業が多いお土地柄。カッコの良さよりもコスパ第一の県民性はすなわち「ダサイタマ」の負のイメージを裏返した実利重視っぷりとも言えるのだが、またそんな埼玉の風土をバリバリ感じさせてくれる外食チェーン店がある。埼玉県内に8店舗を構える「ピッツァ&パスタ るーぱん」である。

行田市に本社がある会社なので店舗分布は埼玉県北部のロードサイドに多いのだが、意外にも京浜東北線蕨駅西口の街中にも古めかしさ全開の店舗が存在していた。おそらく二世代くらいは遡った感のある古臭いログハウス調の外観と内装、店の玄関横にディスプレイされた食品サンプルに示されたメニューの「炭水化物大集合」状態、それに店内での注文はファーストフード店よろしく玄関口の注文カウンターで前払いでオーダーする独特の形式に若干戸惑う。

まあ蕨という場所柄もあって店の高級感は皆無なのは当然として、日替わりで激安になる組み合わせが毎日何かしら用意されていて、我々が行った日には「毎週火曜日はトマトデー」という名目で「みそペスカトーレスパゲティ プレーンカットビザ付き」がなんと460円で販売されていた。一人千円も出せば充分腹いっぱいになれる事請け合い。

山田うどんとあまり変わらない感覚でイタ飯がお安く食える事もあって家族連れ客も多いが、市川市発祥で同じ埼玉県内の吉川市に本社と工場を移転させ乗り込んできた大手激安イタリアンチェーン「サイゼリヤ」相手には苦しそうな立場だ…ちなみに蕨西口店、トイレも和式便器だったりバイト募集のポスターがやたらと古めかしいあたり、結構古くからやっているようだ。

<追記>以前は14店舗だったが6店舗が閉店しており現在は8店舗に減少。そして蕨西口店は最近店の外観がリニューアルされていた。店内の様子はほとんど変わっていなかったが、割と客の入りは良かった。

蕨市 蕨

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