ラ・ムー北津守店

大阪市西成区

物件情報

日本国内で最も生活保護受給者が多い大貧民地帯・大阪市西成区においては「安さこそが正義」だと言わんばかりに、イオンやセブン&アイのような大手強豪チェーンさえ手出しできないほどに地元発祥の激安スーパー「スーパー玉出」のシマになっている状況だったが、それがどうも最近少し違っている。

というのも、ごく最近の2017年7月20日、西成区北津守で「メガディスカウント ラ・ムー」なる大型店舗が華々しく開店しており、これは地元大阪ではなく岡山県倉敷市に本社を置く「大黒天物産株式会社」が経営するディスカウントストアとなっている。近年、同社が展開する「ラ・ムー」が関西一円にも手広く店舗展開を続けており、既に大阪市内にも此花店と当地(北津守店)の二ヶ所が営業している。

何よりも特徴的なのがとにかく店舗が広く品揃えが圧倒的である事だが、商品のダンボール箱を直積みしたまま陳列販売したり、ディスカウントストアならではのありとあらゆる手法が取り入れられている。しかも同店舗は「24時間営業」。これまで工業地帯と廃墟同然の南海木津川駅とややこしい市営住宅しかなかった都会の中の限界集落だった北津守地域に新たなランドマークとして君臨している。

そして「ラ・ムー」のヤバさはこれまた大量陳列されているお惣菜コーナーにある。細々とした煮っころがしやポテサラといった小分けパックの惣菜などは税込み100円以下、ドカチンも大満足のボリュームがある名物の198円弁当、ずっしりと大盛り状態のナポリタンスパゲッティも98円という「お値段異常」状態。これは地元の貧民も大歓喜間違い無し。もう西成の貧困飯の最先端は「玉出」ではなくなっている事を確信した。また店舗に併設されたファーストフード店「PAKU-PAKU」もタコ焼き6個、ソフトクリームなどが全品100円均一で、こちらもどうしようもない貧乏臭さを漂わせている。

物件写真

ラ・ムー北津守店外観。郊外型店舗の体裁だが大阪市内に二店舗が進出。

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