野毛の高台の上に鎮座する「成田山横浜別院」。ここは当然ながら千葉県成田市にある成田山新勝寺の横浜別院であって野毛界隈では近くの伊勢山皇大神宮と共に初詣の名所の一つとなっているのだが、野毛坂交差点から伸びる裏参道沿いがアッー！と言葉が漏れそうなクソ怪しげな連れ込み旅館街になっていたりして、土地の因縁を少なからず感じさせるものがある。
明治3（1870）年に建立された寺院で、境内は2015年に総工費15億円を掛けた新本堂が完成し、より立派に生まれ変わっているが、2014年10月に台風18号による土砂崩れで仮本堂が倒壊し、巻き込まれた被害者のうちの一人が死亡する事故も起きている。その時に境内の様子を見に行ったら、以下の写真の通りでかなり酷い被害状況だった。複雑な谷戸地形がもたらした横浜ならではの自然災害であり、横浜にはこのようなリスクを抱えた土地が沢山あることを頭に入れておかねばなるまい。
