名古屋市守山区は同じ名古屋市内にありながらも半島状に市域が大きくはみ出ていて、元々守山市という別の自治体だった事もあって地理的条件から「名古屋のチベット」などと揶揄されている地域なのだが、そんな場所に本場のチベット寺院があるというネタにしてはよく出来た事態を確かめる為に守山区の奥にある吉根地区に、愛知万博が開催された2005年に出来た「強巴林」(チャンバリン)を参拝する事にした。日本唯一のチベット寺院。
元々あった倶利加羅不動寺の住職がチベットに修行に行った末に日本人として初めて受戒を受け、4年の歳月を掛けて建設したという本格的なチベット寺院なのである。参拝は自由で無料、そして併設されたカフェ「パルコル」では飲み物やうどんが無料で振る舞われていた。太っ腹ぶりに涙が出そうになるが、現在中国の自治区になっていて迫害を受け続けているチベットの受難を頭の片隅に入れておきたいものである。