足立区の北東端にある花畑には花畑団地という大規模団地とは別に、大鷲神社近くの都営花畑アパート、その向こうの花畑桑袋団地(花畑第4アパート、花畑八丁目アパート)という団地群が埼玉県側に大きく張り出した足立区側にある。
このへんも都県境が昔の川の流路に従っている名残りと見られるが、毛長川と伝右川が綾瀬川に合流する一帯から向こうも足立区花畑七丁目、八丁目が続いていて、その先の桑袋大橋を渡った先の綾瀬川の東側も埼玉県八潮市に囲まれた東京都の土地となっており、そんな場所に都営花畑八丁目アパートの高層団地群が存在する。
その一角にあるのが元蛇橋公園という曰く有りげな名前の公園で、公園と呼んでもいいのか不安なくらいのしょぼい広場だが、その昔近くに綾瀬川に蛇橋という橋が架かっていた事に由来する。八潮と足立の双方に跨り「蛇橋伝説」と呼ばれる水害にまつわる伝承が語り継がれていると公園内の石碑に記されている。しかしこんな所まで足立区だなんて、つくづく東京って広いもんですね。