京都市北部の山間部は山深い秘境の集落が点在する、とても政令指定都市のそれとは思えない世界が広がっているが、そんな秘境地帯を往来する唯一の幹線道路が国道477号である。この国道477号、三重県四日市市から大阪府池田市までを結ぶ国道だが、一部の「酷道マニア」からすれば有名な道で、特に左京区鞍馬から花脊峠に向かう途中にある大原百井町への分岐地点は「百井別れ」と呼ばれ、酷道マニア垂涎の地となっている。
「百井別れ」において国道477号が通るのは花脊方面から急激な鋭角に曲がった百井方面で、同じ国道を走破する為には車を切り返しながら曲がらなければならない。それも百井方面の道は舗装状態の悪い急坂の一車線路という状態。地元住民はともかく配達屋泣かせなのは言うまでもない。ちなみに京都バスの「百井別れ」バス停もあるので、その気になれば公共交通機関だけでも辿り着けるが、路線バスは出町柳駅発広河原行きの一日三往復のみ。その日のうちに帰れる保証はしないので自己責任でどうぞ。
