新潟県上越地方は毎年夏になるとマリンレジャー目当てに隣の海無し県、すなわち長野県から訪れる観光客の自家用車が殺到し、海水浴場や道の駅、観光施設は長野ナンバーや松本ナンバーの車で埋め尽くされ、さながら「長野県の植民地と化す」という噂を聞きつけ、糸魚川市能生小泊にある「マリンドリーム能生」なる施設に立ち寄った。ここにある「かにや横丁」は「日本一ベニズワイガニが売れる」場所らしく、いざやってくると普段から海と接する機会が少ない長野県民が此処ぞとばかりに大集合。揃いも揃ってがむしゃらにカニを食らいまくる姿を目にする事ができる。
確かにここの駐車場を観察していても車4台中3台は「長野」「松本」及び「諏訪」ナンバーばかり。新潟県民はあまり近づく事もないのだろうか「長岡」「新潟」が圧倒的に少なくビックリする。どうやらこうなっているのは長野県のローカルテレビでしきりにマリンドリーム能生の宣伝が行われているからだと聞いた。
我々も長野県民に混じって茹でて冷やした夏仕様のベニズワイガニをその場で食らって帰りました。どうやら日本海の海水浴場で泳いだ帰りにここでカニを食って締めるのが長野県人の夏の過ごし方らしい。糸魚川市は長野市からも上信越道で100キロ圏内であり日帰りも可能。代わりに県庁所在地の新潟市へは170キロ以上あり糸魚川市民にとっては縁遠い。当の糸魚川市自体、北陸新幹線で直結された長野県に編入したがっているという話もあるとかないとか。
マリンドリーム能生のすぐ近くには同じく長野県人で賑わう能生海水浴場がある。
