釜ヶ崎解放会館

大阪市西成区

ドヤ街釜ヶ崎のど真ん中、西成警察署の目の前の路地にそびえるボロ汚い外観の五階建ての雑居ビル…そこには「第二の故郷 釜ヶ崎 日雇労働者の代表を市議会へ いながきひろし事務所」と書かれたテント看板に、選挙カーと思しきボロい軽ワゴン車、さらに「釜ヶ崎炊き出しの会」とあり、玄関先に寸胴鍋を積んで炊き出しの準備をしている人の姿や、一時期社民党(当時)の辻元清美氏のポスターが掲示されていた事もあって、もういろんなフラグが立ちまくりなんですが、ここが労働運動家稲垣浩氏の本拠地でもあり、過去には日雇労働者の住民票を約4000人分登録されており居住実態がないために住民登録の削除が行われた事もある。昭和の時代に名ストリッパーとして一世を風靡した一条さゆりがこの解放会館の上階の三畳間で晩年を過ごしていたという香ばしいエピソードもある、実に因縁深い建物だ。昭和53(1978)年築。

タイトルとURLをコピーしました