千葉県内で最大の乗降客数を誇り、事実上県内一の繁華街として栄えるJR総武線船橋駅周辺。しかしその中でも中途半端に駅前再開発が滞り、例のごとく駅前一等地で戦後のドサクサがどうこう土地の権利がグッチャグチャとなっているのが船橋駅南口の京成船橋駅があるあたり。
狭く入り組んだ路地に怪しげななんとかバーやら外国人ババアが夜な夜なたむろする、雰囲気の悪い場所を忙しなく行き来する通勤サラリーマンの姿も多い。こんな如何わしい一角に何とも年季の入ったレトロな木造教会建築が残っている。その名も「インマヌエル船橋基督教会」。
インマヌエルとはキリスト教の一派のようだが、この教会は駅前一等地のややこしそうな土地に祈りの場を構えて戦後70年の長い時を過ごしてきた。教会付近の航空写真を見れば一発で分かるが、京成線南側からJR船橋駅方面に伸びる都市計画道路がこの教会の手前で工事が寸止めになってしまっている。しかし最近ようやく駅前のゴッチャゴチャゾーンを取っ払って道路を通す為の目処が立ち、教会自体も道路計画地から外れて建て直し工事が進められていた。船橋駅南口の「戦後のドサクサ」もようやくこれで目処が立ちそうだ。
