物件情報
大阪の中でもとりわけマイナーな街、大阪府高石市にはマイナーな新興宗教団体の本拠地もある。「ほんみち」という天理教分派の宗教団体の本部が高石市羽衣の南海羽衣駅南西部に立派にそびえている。大正末期に天理教の信者だった大西愛治郎が独立し設立、戦後に現在の名称となる。信者数は約30万人だが、その多くは本部所在地の高石市に加え、本部よりもデカいと言われる支部がある泉南市を中心とした関西地方に集中している。
そう言えば建物の造りなんかも天理教本部と共通するものを感じさせるが、天理教とは大きく違うのが信者の生活スタイルで、信者の子供は中学を卒業後高校には進学させず宗教活動をさせる、成人してからも月の数日(月の半分とも)は「作業所」と呼ばれる教団施設で”奉仕”するために就職活動も大きく制限されるといった点がある。ほんみち信者が多く暮らす泉南市では高校進学率が離島部を除いて全国最低レベルの82.1%であるとも言われる。