千葉県富津市の市街地から大きく出っ張った砂洲が形成され、その先端にあるのが「諸事情により消されてしまったチーバくんのナニ」とされる富津岬である。岬には展望台となっている「明治百年記念展望塔」が昭和46（1971）年に建てられており、70年代ならではの奇抜なデザインはともかく上に登ると富津岬の先にある神奈川県側の三浦半島や横須賀市街地、さらにその間にある第一海堡・第二海堡を見る事ができる。晴れた日には富士山も見える故「関東の富士見百景」のプレートも誇らしげに飾られているが、現地訪問時は生憎の天気で第一海堡が見えるのがやっとであった。
そして千葉県マスコットキャラクターのチーバくんが千葉県の形をしているのに、富津岬が「無かった事にされている」現状は今も変わらない。これに対して富津岬の復権を求める運動は未だに起きてはいないようだ。
