千葉県の県庁所在地千葉市を代表するターミナル駅千葉駅から徒歩10分の場所にある「千葉市中央区栄町」。この土地はかつて千葉駅が現在地に移転するまでは県内屈指の商店街もあったような中心市街地の一角を担っていた地域だったが、色々と「戦後のドサクサ」がらみの事情があって、うらぶれた歓楽街へと姿を変えている。
吉原や堀之内といった名所に匹敵する特殊なお風呂屋さん密集地域である事はよく知られているが、一方でコリアタウンとしての性質が強く、栄町には北朝鮮系金融機関の元朝銀系列「ハナ信用組合」の店舗もあれば、夜の街で生きる韓国人女性達を中心に様々な衣食住のインフラが揃った場所にもなっている。そして千葉が生んだ偉大な政治家ハマコー大先生もゆかりの暴力団事務所もある。平たく言えば「そういう街」なんです。
昼間に訪れると歯抜けだらけのコインパーキングだらけの歪な土地にそびえる蔦まみれの廃墟と化した特殊なお風呂屋ビルの数々、夜ともなれば遊客目当ての客引きも絶えず路上もカオスの様相となる。これを暗黒街と言わずして何と言うのだろう。近年環境浄化が進む東京では決して見られない荒れた街である。